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映画「パッセンジャー」感想(ネタバレなし)

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■独創的なアイデアが天才的。

●映画「パッセンジャー(Passengers) 」とは

アメリカでは2016年に公開された、SF恋愛映画である。日本公開は2017年3月24日。

ジム・プレストンを演じるのは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「ジュラシック・ワールド」のクリス・プラット。

オーロラ・レーンを演じるのは「X-MEN」「ハンガー・ゲーム」ジェニファー・ローレンスである。


●映画「パッセンジャー」序盤のあらすじ

超大型宇宙船アヴァロンは、地球から遠く離れた植民星ホームステッドIIへ向けて航行していた。

地球からホームステッドIIまでかかる時間は120年。

そのため、乗客の5000名はコールドスリープされ、アヴァロンは完全自動運転で目的地を目指していた。

しかし、地球から30年の距離で、アステロイドベルトに遭遇したアヴァロンはエネルギーシールドで防ぎきれない巨大な隕石と衝突してしまう。

この事故のために、1つの休眠ポッドが故障し、エンジニアのジム・プレストンがコールドスリープから目覚める。

予定より90年も早く、ただ1人だけ目覚めてしまったジムの運命は…。


●感想

以前、映画「君の名は。」感想で言及したように、「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」

そのため、映画も数多く観ていると、似たような話やアイデアに遭遇することは珍しいことではない。

僕が今まで観た映画の数は軽く1000本を越えているし、映画以外の物語にもかなり多く触れている。

しかし、そんな僕でも、極稀に「こんなアイデアがあったのか!」と驚くことがある。

それが本作「パッセンジャー」だ。

本当は一切の予備知識を入れないで、この驚愕の脚本を堪能して頂きたいところである。

しかし、続編やシリーズもの全盛の現在の映画事情では、あえて「パッセンジャー」を観に行く人は少ないのかもしれない。

そう思うと、こういう映画こそ、当ブログで力を入れて紹介したいところである。


まず、「完全自動運転中の宇宙船で、予定より90年も早く、しかもただ1人だけ目覚めてしまう」というアイデアが天才的。

しかも、「再びコールドスリープに戻る方法はない」のだ。

ただ1人目覚めたジムは、念願の目的地に着くよりも先に、宇宙船アヴァロンの中で一生を終えなければならない。

考えただけでも恐ろしい状況である。


そんな重大なエラーに対して解決策が用意されていないのかよ!というツッコミはあるだろう。

僕も、「パッセンジャー」を観て、そもそも宇宙船アヴァロンのシステムはおかしいだろうということは散々考えた。

しかし、この前提なくして本作「パッセンジャー」は成り立たないし、そのため、解決策が用意されていないことへの設定は用意されている。

おそらく「パッセンジャー」の時代では、このような星間移動は、時間こそかかるものの、さして難しいものではなく、ジムが遭遇した事故は確率的にほぼ無視して良い程度のものであるのだろう。

それでも、万が一の事故に備えて解決策は準備しておくべきだろうと思うのだが、そこが「パッセンジャー」のテーマではない。

それに、現代社会を見回してもヒューマンエラーを起因とする重大事故はけっこう起きているわけで、その辺は未来であっても変わらないということだろう。


このような設定であるので、「パッセンジャー」の登場人物は極端に少ない。

もう1人の主要人物である、オーロラ・レーンが、どのように関わってくるのか、それは是非、実際に「パッセンジャー」を観て確かめていただきたい。


繰り返しになるが、「パッセンジャー」は「完全自動運転中の宇宙船で、予定より90年も早く、しかもただ1人だけ目覚めてしまう」というアイデアが素晴らしい。

そのアイデアを出発点として、現在、ここまで独創的な脚本が出て来るというのが驚きであり嬉しくもある。

この「パッセンジャー」の脚本を書いたのが、「プロメテウス」のジョン・スペイツ。

この感想を書くにあたって、いろいろ調べたところ、「パッセンジャー」の脚本は、未製作となっている優れた脚本を選ぶ「Black List」に2007年に選ばれていたらしい。

「Black List」というのも初めて知ったが、そこには過去に「アメリカン・スナイパー」なども選ばれていて、リストを見ているとなかなか興味深い。

そして、この「パッセンジャー」の脚本が、ほぼ10年前に書かれていたとは、これまた驚きである。


映画「パッセンジャー」は、様々なテーマを内包しており、観る人によって様々なことを感じることになると思う。

また、入口がまったくの予想外のアイデアからスタートするように、そのストーリーがどこに向かって収束するかもまったく予想できず、あれこれ考えることが出来て非常に楽しい

映画を観終わったあとも、アヴァロンのシステムについてあれこれ考えたり、インスピレーションが刺激されるお得な映画であった。


パッセンジャー感想用イラスト

"(Jim)What should I do."

"(Rocket)It is not like you."








 


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