カルノタウルスの話

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2009年の年賀状と現在のトップページ画像の恐竜はカルノタウルス(Carnotaurus)

カルノタウルス

カルノタウルスとは、「肉食の雄牛」の意味で、その頭に生えた角が一番の特徴です。

まぁ丑年なのでカルノタウルス。

獣脚類で頭部に角を持つものは珍しいですね。

また頭部の前後の長さが短いのも特徴です。


そして、多くの復元画では、カルノタウルスは前肢がティラノサウルスやアロサウルスなどのように、前に突き出した形ではなく、そのまま下に下ろした状態で描かれているのが一般的です。

通常の獣脚類と異なった姿で、違和感を覚えてしまうのだけれども、これには理由があって、カルノタウルスは前腕の骨はほぼ消滅しているのです。

つまり、前に突き出そうにも前腕が無い。

ティラノとカルノの前肢

上腕から直接手首につながっているので、手首に見える所は肘関節でもあるわけです。

ティラノサウルスの前肢も身体に対して相当に小さいですが、カルノタウルスにいたっては前肢の役割は殆どなかったような気がします。

それで、今回はあくまで僕のオリジナル解釈で、前肢はもはや退化して外からは見えなかったようにモデリングしてみました。

前肢の骨は、もう筋肉に埋もれて外からは確認できません。

そのため一般的な復元画より胸が太くなっています。

ここはもうちょっと追求したい部分でもあります。

また、スリムに描かれがちなカルノタウルスですが、もうちょっと肉付きを良くしています。


カルノタウルスは、現在ではけっこうメジャーな恐竜です。

理由としては2000年のディズニー映画「ダイナソー(DINOSAUR)」で、主人公のイグアノドン、アラダーたちを執拗に狙う悪役として、2匹のカルノタウルスが登場したからです。

今回「ダイナソー」のパンフレットなども見てみましたが、この映画ではカルノタウルスの前肢は、ティラノサウルスのように処理されていました。

ダイナソー [Blu-ray]
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この形状はフィクションですが、やはり下に下ろした状態に見える前肢は、ちょっと描きづらかったのかなぁと思います。


僕のカルノタウルスのカラーリングは、今回は黄色にしました。

黄色と黒の鮮やかな彩色が美しい「キオビヤドクガエル」をモチーフにしています。


まぁ、カルノタウルスは角をいったい何に使っていたのかとか、考え始めるときりがないですね。

それが楽しいんですけど。


現在では近縁種のマジュンガサウルスの頭部の重さなどの研究が発表されたりして、興味深いですね。




 


ディメトロドン・グランディス

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さて、2008年になって「maedakunihiko.net」トップ画像を変えました。

ディメトロドン

背中の帆が印象的な古生物「ディメトロドン」です。

その中でも「ディメトロドン・グランディス」の骨格を元に作成しました。

ディメトロドンは恐竜図鑑などでおなじみの生物なので、一目で名前が分かる人も多いかと思います。

恐竜図鑑などには欠かせない存在ですが、実はディメトロドンは恐竜ではありません。

というのも、「恐竜の定義」として「直立歩行する爬虫類」という条件があるのです。

ディメトロドンは現生のトカゲのように四肢は身体の横にのび「爬行」するスタイルのため、恐竜の条件を満たしていません。

特徴的な背中のは熱対策に役立ったと考えられています。

体長はおよそ3メートル。

石炭紀後期(※1)〜ペルム紀前期(※2)に食物連鎖の頂点にいたと思われる肉食生物です。

暖色系で復元される事の多いディメトロドンですが、これは同時期に「エダフォサウルス」が存在していたためと思われます。

エダフォサウルスはディメトロドンに良く似たシルエットをもつ生物ですが、草食であり、そのためか寒色系で復元される事が多いです。

この対比のためにディメトロドンは茶色系、エダフォサウルスはグリーン系で復元されるのではないかと思われるのです。

さて、今回は伝統的な暖色系ではなく青にしてみました。

現生の両生類や爬虫類には、体色が青いものもけっこういるのですが、その色が美しい!

今回参考にしたのは「コバルトツリーモニター(アオホソオオトカゲ)」 「コバルトヤドクガエル」「アイゾメヤドクガエル」です。

とくに身体はコバルトツリーモニターそのままですね。

モデリング的には、大きいトカゲという事で、現在でも見る事ができる「コモドドラゴン(コモドオオトカゲ)」も参考にしています。

コモドドラゴンは鼻面が横に広いのですが、ディメトロドンは横に薄い形状をしています。

この画像の角度だと分かりませんけれど…。

まぁたぶん、ディメトロドンはコモドドラゴンみたいな地味な色をしていたと思いますね。

青にしちゃっておいて何ですけど(笑)

でも背中の帆を体温調節の他にディスプレイ(※3)に使っていたしたら、ちょっとは派手な色だったかも?

そう考えると青い体色もアリですね。

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(※1)石炭紀:古生代・デヴォン紀に続く地質時代区分。現在からおよそ3億6700万年前から2億8000万年前。(開始と終了の時期には諸説ある)

(※2)ペルム紀:古生代・石炭紀に続く地質時代区分。現在からおよそ2億8000万年前から2億5000万年前。(開始と終了の時期には諸説ある)

(※3)ディスプレイ:生物が求愛・威嚇などの際に、音や動作を伴う特定の行動をとる事。クジャクの雄が求愛の際に羽を広げたりするのが有名。






 


ブラキオサウルスの話

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しばらく「maedakunihiko.net」トップ画像に使用しているブラキオサウルス(Brachiosaurus)ですが、これは今年2007年の年賀状用に作成した画像です。

ブラキオサウルス

ブラキオサウルスは、現在「竜脚類(りゅうきゃくるい)」のなかではもっともメジャーな恐竜だと思います。

「竜脚類」って何って?

首と尾が長くて、こんな形をした恐竜の仲間です。

え、他にもいますよ。

アパトサウルス、マメンチサウルス、スーパーサウルス、セイスモサウルス、アルゼンチノサウルス…

続けますか?いいですかそうですか。


今日の復元では竜脚類は首と尻尾が水平に復元されるコトが一般的です。(※1)

マイケル・クライトンの「ロスト・ワールド」を読んだ方なら「橋(ブリッジ)」という言葉を思い出すでしょう。


しかし、ブラキオサウルスの場合はちょっと事情が異なります。

ブラキオサウルスとは「腕のトカゲ」という意味で、その名の由来通り、後ろ足より前足の方が長いのです。

そのため脊椎に傾斜がつくために、首をある程度は持ち上げた状態であったと考えられています。

ちょうど現在のキリンのような感じです。

映画「ジュラシック・パーク」の冒頭でグラント博士とわれわれ観客を驚かせたのがこの恐竜です。


今回はわりと「うにょろん」と再現されるコトが多いブラキオサウルスの首の骨の質感にこだわってみました。そんなにヘビのように曲がる必要もなかったのじゃないか?と思ったわけです。

色は今回は「赤」に決めていました。年賀状用ですし。

まぁ仮にブラキオサウルス以外でも赤にしましたね。


恐竜というのは化石しか残ってないので色は想像の領域なのですよ。

見つかってる化石の部分によって形もわりと想像の領域な物もある。

要は骨が全部見つかっていない物も多いという事です。

個人的には赤いブラキオサウルスってのはいなかったよなぁ、とも思うのですが、

「婚姻色」(※2)とかだったらアリかな、とか考えながら色を着けました。

もともとは象の画像からテクスチャを作ったから、最初は象の色だったのです。

ジュラシックパーク的な。それが一番しっくりくるんですけど。

恐竜はけっこう想像力を働かせる余地が多いため、

ハマりだすと時間がかかるんですよね。

今回も、気が付けば頭骨をスケッチしていたりして、年賀状に間に合わないだろ!

みたいな状況になりかけました…。

そのためちょっと頭部が不完全燃焼気味です。

ちょっと頭が大きいため子供に見えるんですよね。

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(※1)特に尻尾を地面に引きずっている感じの復元図は現在の学説では古いといえます。

(※2)婚姻色(こんいんしょく):生物が繁殖期や産卵期などに体色が変化する事。求愛行動の1つと考えられている。





 


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